小学部 合同学習発表会
10月18日土曜日に福島市立福島第四小学校と合同学習発表会を行いました。
今年、デフリンピックが日本で初開催されるということで、今年は「2025デフリンピック~みんなで応援しよう~」をテーマに発表を行いました。合同学習発表会に向けて、9月下旬から練習を始め、少しずつ台詞を覚えたり、表現方法を工夫したりと、自信をつけていった子ども達。学習発表会前日は、一人一人頑張りたいことを発表し、みんなで士気を高めました。
合同学習発表会当日、大勢の観客の皆様に見守られながら、練習とは違う会場の雰囲気に少しドキドキする様子も見られましたが、『セリフをゆっくり話す』『手話を大きく表現する』『笑顔で発表したり踊ったりする』という練習で意識してきたことを充分に発揮し、堂々と発表することができました。発表後、会場からの温かい拍手やお父さんお母さん達から「上手だったよ!」という言葉をもらい、一人一人の表情に達成感に満ちた素敵な笑顔が見られました。
合同学習発会で学んだことを、これからの学校生活に活かしてほしいと思います。




第3回避難訓練
10月14日(火)に、火災を想定した避難訓練を視覚支援学校と合同で実施しました。
まず、1階に教室がある幼稚部は絵本コーナーのある北出入口から、2階に教室がある小学部は避難用スロープを滑って、第一次避難場所の校庭に避難しました。
次に、煙の勢いと延焼の恐れがあるため、第二次避難場所の市営団地隣の公園に避難しました。団地が工事中であるため、福島高校前の信号機を横断し、祓川沿いに避難しました。公園に到着すると、また同じルートで校庭に戻りました。
第一次避難場所から第二次避難場所に避難する訓練は、初めての経験でした。移動する距離は長かったですが、幼児児童は落ち着いて歩いていました。雨が降ったら体育館への避難だけだったので、天気に恵まれ、貴重な体験ができました。
避難訓練後、消防署の方に消防車の説明を丁寧にしていただきました。小学部の児童たちは、「これは、何ですか。」と積極的に質問していました。






給食試食会
10月8日(水)に、給食試食会を実施しました。
まず、3階の会議室で、栄養士から学校給食の特徴、朝ごはんや減塩の工夫についての話がありました。「お子さんは、食べ物の好き嫌いはありますか。」と質問したところ、「野菜は、決まったものしか食べない。」とのことでしたが、「○○が嫌い。」というものがないのは素晴らしいことだと感じました。
次に、1階の幼稚部教室に移動し、幼児が給食を食べている様子を参観しました。「家と比べて、野菜をたくさん食べていた。」「ズッキーニは食べたくないと言っていたが、食べてみたらおいしいと喜んで食べていた。」と、嬉しい感想をいただきました。
最後に、再び3階の会議室に戻り、給食を試食しました。味については「薄い」と感じられたようですが、学校給食の減塩の工夫を体験していただけたと思いました。


幼稚部 福島保育所との交流運動会
10月4日土曜日に、近隣の福島保育所との交流運動会を体育館や校庭で行いました。
参加した子どもたちは、たくさんの人が集まった本番の雰囲気に少し緊張する様子も見られましたが、かけっこやダンス、親子競技、バルーン、ダンス、リレー等、練習してきた成果を充分に発揮し、保育所の友達や先生と楽しく元気いっぱい活動することができました。お家の方からの温かい拍手や声援を励みに、ドキドキしながらも一生懸命取り組む姿は、とても立派でした。最後は、ピカピカの金メダルをもらって、「がんばったね!」とお家の方や先生からおほめの言葉をもらい、一人一人が充実した、達成感あふれる運動会になりました。
保育所の友達や先生との交流活動は、普段経験することができない大きな集団での活動を通して、人とやりとりする力を高めたり、相手の様子に合わせて行動する力を高めたりできるとても有意義な機会だと改めて感じました。今後も交流活動を大切に進めていきたいと思います。







「アクアマリン移動水族館」
令和7年度ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)様のご協力により、移動水族館「アクアラバン」が来校しました。視覚支援学校と聴覚支援学校福島校の子どもたちにとって、教科書や映像だけでは得られない、海洋生物について五感を通して学ぶ貴重な機会となりました。
タッチプールで海の神秘を発見!
タッチプールでは、ウニ、ヒトデ、ナマコといった多様な海の生き物に直接触れる体験をしました。ウニの棘には硬い部分だけでなく柔らかい部分もあるという発見や、ヒトデをひっくり返しても自力でゆっくりと元に戻る様子を観察しました。生き物ごとの感触の違いに驚き、興奮しながら、海の生き物への興味を大きく広げることができました。



ハンズオンで深まる学びと気づき
幼稚部と小学部では、それぞれの発達段階に合わせてハンズオンコーナーを体験しました。幼稚部の子どもたちは、深海魚の柔らかい感触や剥製や骨などに夢中になり、何度も触って五感を通して生き物との触れ合いを楽しむ姿が見られました。小学部では、「私たちが使っているものが海に捨てられることで、ウミガメなどの海の生き物を苦しめている」というお話に大きな衝撃を受けました。スタッフの方々の丁寧な説明により、「自分たちの行動が海の生き物に直結している」ということを知り、環境問題への意識をもつ貴重なきっかけとなりました。



終始、興味津々の様子で海の生き物の魅力と海を取り巻く現状について深く学び、子どもたちにとって多くの発見と深い気づきに満ちた一日となりました。
ふくしま海洋科学館の皆様、貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。
「第4回 みみふく学習会、第2回 みみらんどセミナー」
9月8日(月)に埼玉県立特別支援学校 坂戸ろう学園 乳幼児教育相談担当の勝野 崇介先生を講師にお招きし、第4回みみふく学習会と第2回みみらんどセミナーを実施しました。
「みみふく学習会」は、福島校や教育相談をご利用の保護者にご参加いただきました。ろう・難聴児の教育に携わる当事者でもある勝野先生から、ご自身の体験談を交えた説得力のあるお話を伺うことができました。参加者からは、「日常では気づけない視点や背景を数多く学ばせていただき、深く考えさせられました。」「子どもが安心して自己表現でき、孤独を感じることなく育っていくためには、家族の中で『共通言語』があることが何よりの基盤になると確信しました。」「他のコミュニティとの交流の機会を作ろうと思います。」などの感想が寄せられました。1時間の講演でしたが、「時間が足りない!」「もっともっと聞きたい!」という感想も多くありました。また、講演会の前には、講師の先生を囲んで一緒に昼食をいただきました。和やかな雰囲気の中、質問一つ一つに詳しくお答えいただき、大変有意義な時間となりました。
「みみらんどセミナー」では、「ろう・難聴乳幼児のコミュニケーション~アソビの世界をのぞいてみよう!~」という演題で、コミュニケーションの始まりや「間」について話があり、コミュニケーションモードが違っていても視線を合わせ「今」の気持ちを共有することからコミュニケーションを始めていくことが大切であることを教えていただきました。また、「3つの空間の重なり合い(共同注意・手話会話・遊ぶ活動)」についても、実際の映像を見ながらお話をいただき、対面での関わりと背面での関わりでは空間の違いによりコミュニケーションの量が変化することを学ぶことができました。参加した方々からは、「聴覚障がいの方だけでなく、視覚優位の方に向けた支援という点でとても学びのある講義でした。」「目を合わせてコミュニケーションをとることの大切さについて、アソビのとらえ方について学ぶことができました。」「視線を合わせることの大切さが最も大切であると感じました。」などの感想が寄せられました。
この講演で得た気づきと学びを胸に、子どもたちとのやりとりをより大切に育んでいきたいと思います。お忙しい中 おこしいただいた勝野先生、本当にありがとうございました。




8月みみちゃん教室
8月25日に「みみちゃん教室」を開催しました。今回は2組の親子が遊びに来ました。
今回のテーマは「感触遊び」でした。まずはみんなで、絵本「きんぎょがにげた」の読み聞かせを楽しみました。絵本を閉じると、なんと絵本から金魚が逃げ出して・・・逃げた金魚を追って、たどり着いたのは感触遊びのお部屋でした。そこには、「かんてんコーナー」「むにゅむにゅコーナー」「アスレチックコーナー」「つくろうコーナー~ころころおもちゃ~」の楽しいコーナーが待っていました。
Aちゃんは、ひんやりした寒天の中から何かを発見!最初は指でそっと触れていましたが、フォークやトングを使い、宝探しのように夢中で掘り出しました。中から出てきたのは、魚やひよこ、うさぎなどの小さな消しゴムです。見事な集中力でたくさん掘り出し、きれいに並べてにっこりでした。Bちゃんは、寒天をアイスクリームやケーキに見立てて、お店屋さんごっこを楽しみました。型抜きをしたり、スプーンですくったり、色とりどりのおいしそうなスイーツが並び、お店は大繁盛でした。
今回の「感触遊び」では、「冷たい」「むにゅむにゅ」「つるつる」「でこぼこ」など、さまざまな感触に触れることで、五感が刺激された子どもたちでした。「これは何だろう?」「どんな感じかな?」と、好奇心や想像力を働かせ楽しむ姿が見られ、夢中で遊ぶうちに、今回もまた、あっという間に「さようなら」の時間となりました。
次回の「みみちゃん教室」は、「ボール遊び」の予定です。みなさん、ぜひ遊びに来てくださいね!







「金曜ロードショーとジブリ展」特別観覧
9月8日(月)福島県立美術館で「金曜ロードショーとジブリ展」特別観覧を実施しました。この日は美術館の休館日に合わせて県内の特別支援学校の幼児児童生徒を招待していただきました。ジブリ展に向けて、事前にジブリ作品の本を読んでやりとりしたり、ごっこ遊びをしたりして意欲を高めてきた子どもたち、当日は、数々の展示に目を輝かせていました。写真撮影コーナーでは、登場人物になりきって生き生きと表現する姿が印象的でした。
じっくりと子どもたちのペースで観覧することができ、大変心に残る充実した時間となりました。福島県立美術館の皆様をはじめ、このような機会を設けていただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。


