子どもキャンプinカナダ ミニ報告会
日本のろう児を代表して、子どもキャンプに参加した児童による、ミニ報告会を行いました。カナダでの貴重な体験を、参加児童が生き生きと報告してくれました。
当日は、司会を務めた児童が、今まで習った疑問詞(「いつ?」「どこで?」「誰が?」「どうやって?」「何を?」「なぜ?」)を使い、国際手話も交えながら報告者に質問を投げかけました。
報告者の児童は、カナダでの思い出を国際手話で表情豊かに表現し、会場に集まった子どもたちは目を輝かせながら注目していました。
報告の後は、質疑応答の時間です。「ブラジルの子どもは来たの?」「〇〇は食べたの?」といった質問が飛び交い、報告者から教えてもらった国際手話を一緒に表現するなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、大いに盛り上がりました。
主体的に司会や発表をする子供たちの姿から、成長を感じました。また、報告会を通して、異文化に触れる貴重な学びの場にもなりました。今回の学びを糧に、子どもたちが今後もそれぞれの目標に向かって力強く歩んでいけるように、支援していきたいと思います。






8月26日(月)に、福島県総合療育センターの言語聴覚士 山田奈保子先生を講師に、オンラインにてケース検討会を実施しました。
ケース検討会では、聴覚活用や発音・発語指導に関することなどについて専門的なご指導をいただきました。日頃の子どもたちとのかかわり方や、聴取環境の振り返り、聴覚活用を促すための教師側のかかわり方、そしてコミュニケーションの力を育むために大切にすべきことなど、多くの学びを得る貴重な機会となりました。
また、教員一人ひとりの質問にも丁寧に答えていただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
お忙しい中、貴重なご指導を賜りました山田先生に、心より感謝申し上げます。今回の学びを今後の教育活動に生かし、引き続き子どもたちの成長を支援してまいります。

手話奉仕員養成講座
7月30日(水)に福島市で手話奉仕員養成講座『聴覚障がいの基礎知識』の講義動画の収録を行いました。講義では、耳の仕組みや聞こえについて説明したり、福島校での授業の様子などを紹介したりしながら、聴覚障がい教育の基本についてお話ししてきました。
今回の講義が、受講者の皆さんと共に、共生社会の実現に向けた取り組みをさらに進めていくための良い機会になれば幸いです。


7月のみみちゃん教室
7月25日にみみちゃん教室を開催しました。猛暑日が続いているので、今回は「涼」を感じられるように、「水遊び」をテーマに活動しました。4組の親子が遊びに来ました。
ウォーターベットで、すいすい泳ぐO君。ひんやり冷たくて、寝転がるのも歩くのも気持ちよさそうでした。カプセル釣りに挑戦したT君。釣ったカプセルに何が入っているのか興味津々で次々に中身を確認して、出てきた生き物や乗り物の名前を教えてくれました。Yちゃんは、保冷剤が入ったひんやり橋に挑戦。ぬるぬるするので、転ばないように慎重に歩きました。無事に渡り切って、みんなから大きな拍手が送られると、うれしそうにハイタッチをしてくれました。初めてみみちゃん教室に参加してくれたMちゃんは、お水でお絵描きをしました。水ペンで専用のシートに描くと、色が浮かび上がっておもしろい!!ママと目を合わせて、楽しさを共有していました。
みんなで涼んだ後は、お集まりをしました。自分の写真カードがいつ出てくるのかなと、わくわくしながら先生に注目していました。
次回のみみちゃん教室は8月25日です。「感触遊び」をテーマに活動します。ぜひ遊びにきてください。





外部専門家を招聘した研修会
地域支援センター・研修部
7月10日(木)11日(金)に、公益財団法人聴覚障害者教育福祉協会 東京都難聴児相談支援センターの松本末男先生をお迎えして、保護者を対象とした個別相談会と本校の研修会を実施しました。
保護者対象の個別相談では、保護者一人一人の思いや悩みに寄り添いながら、適切なご指導をいただきました。参加した保護者からは、「難聴児の母として聴きたかったことを丁寧にお話いただけた。」「すっきりして、また明日から頑張ろうと思うことができた。」などの前向きな感想が多数寄せられました。
幼稚部の事後検討会においては、幼児の実態や発達段階に応じた言葉のかけ方や今後の取り組みの方向性についての御示唆をいただきました。また、小学部の事後検討会においては、「児童の生活や経験に根ざした題材の取り上げ方」や「児童が思考・判断・表現できるために、必要な情報は分かりやすく提示する」等、本校研修テーマに沿った御指導・御助言をいただくことができました。
今年度は、松本先生に福島校全体を参観いただいたことで、幼児・児童とのやりとりや授業づくりで大切なことを再確認することができました。幼稚部で培った力を小学部へつなぎ、一人一人の力を伸ばすことができるように、松本先生からの御指導を胸に留めて二学期からの指導に生かしていきたいと思います。




救急救命講習会
7月29日(火)に、福島消防署の方を講師に迎え、教職員対象の救急救命講習会を実施しました。
講習では、心肺蘇生法(胸部圧迫、人工呼吸)、AEDの使用方法、気道異物の除去についてDVDを視聴したり、レサシ人形を使って心肺蘇生法の実技をしたりしました。
福島校には幼稚部のお子さんも在籍していることから、幼児への救命処置についても詳しく教えていただきました。
胸部圧迫では、小学生~大人には両手で胸が5㎝沈むように行うところを、幼児には片手で胸の厚さの3分の1が沈むように行うそうです。AEDでは、幼児用モードに切り替えをしてから、パッドの貼る位置を胸と背中の2か所にして使用するそうです。福島校にあるAEDはケース内にあるスティックを差し込むことで幼児モードに変更できます。
講師のお話や実技を通して、幼児、小学生~大人の対処の違いを学ぶことができました。
万が一の備えとして、とても有意義な講習会になりました。
今後も安心安全な学校になるよう、努めていきたいと思います。


補聴器点検
6月はみみプラザ福島さんに、7月は福島ヒヤリングセンターさんにお越しいただき、小学部の子供たちを対象に、補聴器点検を行っていただきました。今回は、点検に加え、補聴器やイヤモールドを清潔に保つためのお手入れの仕方を教えていただきました。汗をたくさんかく時期は、故障も多くなることを伺い、改めて、毎日のお手入れの大切さを実感しました。自分できれいにした補聴器をつけた児童からは、思わず、「気持ちいい~」の声がもれました。きれいになった補聴器やイヤモールドを見て、自信が深まった子供たちでした。
みみプラザ福島さん、福島ヒヤリングセンターさん、お忙しい中、ありがとうございました。


第2回避難訓練
7月15日(水)に、小学部児童が大雨を想定した避難訓練を視覚支援学校と合同で実施しました。福島地方気象台の職員の方をお迎えして、局地的豪雨や台風による水害についてお話いただきました。その後に、低・高学年でグループに分かれて、「朝のニュースで今夜大雨が降りそうだ」という想定で話し合いを行いました。子どもたちからは、「2階に逃げる」「川に近づかない」「親と一緒に逃げる」「逃げるための準備」や「避難場所の確認」などの様々な意見が出されました。
災害は「まさか」ではなく、「いつか」おこるものであるとことを忘れずに、自分の命を守る学習ができた貴重な機会となりました。

