幼稚部 福島保育所との交流運動会
10月4日土曜日に、近隣の福島保育所との交流運動会を体育館や校庭で行いました。
参加した子どもたちは、たくさんの人が集まった本番の雰囲気に少し緊張する様子も見られましたが、かけっこやダンス、親子競技、バルーン、ダンス、リレー等、練習してきた成果を充分に発揮し、保育所の友達や先生と楽しく元気いっぱい活動することができました。お家の方からの温かい拍手や声援を励みに、ドキドキしながらも一生懸命取り組む姿は、とても立派でした。最後は、ピカピカの金メダルをもらって、「がんばったね!」とお家の方や先生からおほめの言葉をもらい、一人一人が充実した、達成感あふれる運動会になりました。
保育所の友達や先生との交流活動は、普段経験することができない大きな集団での活動を通して、人とやりとりする力を高めたり、相手の様子に合わせて行動する力を高めたりできるとても有意義な機会だと改めて感じました。今後も交流活動を大切に進めていきたいと思います。







「アクアマリン移動水族館」
令和7年度ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)様のご協力により、移動水族館「アクアラバン」が来校しました。視覚支援学校と聴覚支援学校福島校の子どもたちにとって、教科書や映像だけでは得られない、海洋生物について五感を通して学ぶ貴重な機会となりました。
タッチプールで海の神秘を発見!
タッチプールでは、ウニ、ヒトデ、ナマコといった多様な海の生き物に直接触れる体験をしました。ウニの棘には硬い部分だけでなく柔らかい部分もあるという発見や、ヒトデをひっくり返しても自力でゆっくりと元に戻る様子を観察しました。生き物ごとの感触の違いに驚き、興奮しながら、海の生き物への興味を大きく広げることができました。



ハンズオンで深まる学びと気づき
幼稚部と小学部では、それぞれの発達段階に合わせてハンズオンコーナーを体験しました。幼稚部の子どもたちは、深海魚の柔らかい感触や剥製や骨などに夢中になり、何度も触って五感を通して生き物との触れ合いを楽しむ姿が見られました。小学部では、「私たちが使っているものが海に捨てられることで、ウミガメなどの海の生き物を苦しめている」というお話に大きな衝撃を受けました。スタッフの方々の丁寧な説明により、「自分たちの行動が海の生き物に直結している」ということを知り、環境問題への意識をもつ貴重なきっかけとなりました。



終始、興味津々の様子で海の生き物の魅力と海を取り巻く現状について深く学び、子どもたちにとって多くの発見と深い気づきに満ちた一日となりました。
ふくしま海洋科学館の皆様、貴重な学びの機会をいただき、誠にありがとうございました。
「第4回 みみふく学習会、第2回 みみらんどセミナー」
9月8日(月)に埼玉県立特別支援学校 坂戸ろう学園 乳幼児教育相談担当の勝野 崇介先生を講師にお招きし、第4回みみふく学習会と第2回みみらんどセミナーを実施しました。
「みみふく学習会」は、福島校や教育相談をご利用の保護者にご参加いただきました。ろう・難聴児の教育に携わる当事者でもある勝野先生から、ご自身の体験談を交えた説得力のあるお話を伺うことができました。参加者からは、「日常では気づけない視点や背景を数多く学ばせていただき、深く考えさせられました。」「子どもが安心して自己表現でき、孤独を感じることなく育っていくためには、家族の中で『共通言語』があることが何よりの基盤になると確信しました。」「他のコミュニティとの交流の機会を作ろうと思います。」などの感想が寄せられました。1時間の講演でしたが、「時間が足りない!」「もっともっと聞きたい!」という感想も多くありました。また、講演会の前には、講師の先生を囲んで一緒に昼食をいただきました。和やかな雰囲気の中、質問一つ一つに詳しくお答えいただき、大変有意義な時間となりました。
「みみらんどセミナー」では、「ろう・難聴乳幼児のコミュニケーション~アソビの世界をのぞいてみよう!~」という演題で、コミュニケーションの始まりや「間」について話があり、コミュニケーションモードが違っていても視線を合わせ「今」の気持ちを共有することからコミュニケーションを始めていくことが大切であることを教えていただきました。また、「3つの空間の重なり合い(共同注意・手話会話・遊ぶ活動)」についても、実際の映像を見ながらお話をいただき、対面での関わりと背面での関わりでは空間の違いによりコミュニケーションの量が変化することを学ぶことができました。参加した方々からは、「聴覚障がいの方だけでなく、視覚優位の方に向けた支援という点でとても学びのある講義でした。」「目を合わせてコミュニケーションをとることの大切さについて、アソビのとらえ方について学ぶことができました。」「視線を合わせることの大切さが最も大切であると感じました。」などの感想が寄せられました。
この講演で得た気づきと学びを胸に、子どもたちとのやりとりをより大切に育んでいきたいと思います。お忙しい中 おこしいただいた勝野先生、本当にありがとうございました。




8月みみちゃん教室
8月25日に「みみちゃん教室」を開催しました。今回は2組の親子が遊びに来ました。
今回のテーマは「感触遊び」でした。まずはみんなで、絵本「きんぎょがにげた」の読み聞かせを楽しみました。絵本を閉じると、なんと絵本から金魚が逃げ出して・・・逃げた金魚を追って、たどり着いたのは感触遊びのお部屋でした。そこには、「かんてんコーナー」「むにゅむにゅコーナー」「アスレチックコーナー」「つくろうコーナー~ころころおもちゃ~」の楽しいコーナーが待っていました。
Aちゃんは、ひんやりした寒天の中から何かを発見!最初は指でそっと触れていましたが、フォークやトングを使い、宝探しのように夢中で掘り出しました。中から出てきたのは、魚やひよこ、うさぎなどの小さな消しゴムです。見事な集中力でたくさん掘り出し、きれいに並べてにっこりでした。Bちゃんは、寒天をアイスクリームやケーキに見立てて、お店屋さんごっこを楽しみました。型抜きをしたり、スプーンですくったり、色とりどりのおいしそうなスイーツが並び、お店は大繁盛でした。
今回の「感触遊び」では、「冷たい」「むにゅむにゅ」「つるつる」「でこぼこ」など、さまざまな感触に触れることで、五感が刺激された子どもたちでした。「これは何だろう?」「どんな感じかな?」と、好奇心や想像力を働かせ楽しむ姿が見られ、夢中で遊ぶうちに、今回もまた、あっという間に「さようなら」の時間となりました。
次回の「みみちゃん教室」は、「ボール遊び」の予定です。みなさん、ぜひ遊びに来てくださいね!







「金曜ロードショーとジブリ展」特別観覧
9月8日(月)福島県立美術館で「金曜ロードショーとジブリ展」特別観覧を実施しました。この日は美術館の休館日に合わせて県内の特別支援学校の幼児児童生徒を招待していただきました。ジブリ展に向けて、事前にジブリ作品の本を読んでやりとりしたり、ごっこ遊びをしたりして意欲を高めてきた子どもたち、当日は、数々の展示に目を輝かせていました。写真撮影コーナーでは、登場人物になりきって生き生きと表現する姿が印象的でした。
じっくりと子どもたちのペースで観覧することができ、大変心に残る充実した時間となりました。福島県立美術館の皆様をはじめ、このような機会を設けていただいた関係者の皆様に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。



第2学期始業式
8月26日(火)に小学部、9月1日(月)に幼稚部の第2学期始業式を行いました。夏休みを満喫し、夏ならではの体験をたくさんした子ども達は、「お祭りに行ったよ。」「水族館に行ったよ!」「おじいちゃん、おばあちゃんに会ったよ!」など、夏休みの思い出を生き生きと話し、久しぶりの友達や先生とのやりとりを心から楽しんでいました。
2学期は日々の学習活動とともに、遠足や学習発表会などの行事が多く予定されています。一つ一つの活動や学びを大切にして、充実した日々が送れるよう努めていきたいと思います。




子どもキャンプinカナダ ミニ報告会
日本のろう児を代表して、子どもキャンプに参加した児童による、ミニ報告会を行いました。カナダでの貴重な体験を、参加児童が生き生きと報告してくれました。
当日は、司会を務めた児童が、今まで習った疑問詞(「いつ?」「どこで?」「誰が?」「どうやって?」「何を?」「なぜ?」)を使い、国際手話も交えながら報告者に質問を投げかけました。
報告者の児童は、カナダでの思い出を国際手話で表情豊かに表現し、会場に集まった子どもたちは目を輝かせながら注目していました。
報告の後は、質疑応答の時間です。「ブラジルの子どもは来たの?」「〇〇は食べたの?」といった質問が飛び交い、報告者から教えてもらった国際手話を一緒に表現するなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、大いに盛り上がりました。
主体的に司会や発表をする子供たちの姿から、成長を感じました。また、報告会を通して、異文化に触れる貴重な学びの場にもなりました。今回の学びを糧に、子どもたちが今後もそれぞれの目標に向かって力強く歩んでいけるように、支援していきたいと思います。






8月26日(月)に、福島県総合療育センターの言語聴覚士 山田奈保子先生を講師に、オンラインにてケース検討会を実施しました。
ケース検討会では、聴覚活用や発音・発語指導に関することなどについて専門的なご指導をいただきました。日頃の子どもたちとのかかわり方や、聴取環境の振り返り、聴覚活用を促すための教師側のかかわり方、そしてコミュニケーションの力を育むために大切にすべきことなど、多くの学びを得る貴重な機会となりました。
また、教員一人ひとりの質問にも丁寧に答えていただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
お忙しい中、貴重なご指導を賜りました山田先生に、心より感謝申し上げます。今回の学びを今後の教育活動に生かし、引き続き子どもたちの成長を支援してまいります。
