

低学年は、補聴機器の基本的な扱い方や手入れについて学習しました。起床後すぐに電池チェックをしてから装用することや、電池チェッカーが△印の時には必ず新しい電池と交換してから登校することを約束しました。最後は電池のチェックとイヤモールドの手入れをして、よく聞こえるピカピカな補聴器に笑顔を見せていた子どもたちでした。
高学年は、冬に窓が結露するように、補聴器も結露してチューブの中に水滴がたまることを学習しました。水滴がたまったらどうすればよいかを質問をすると、昨年の学習を思い出して「エアパッファーで取る。」と答えてくれた児童もいました。さすが高学年です!
また、冬には電池が減りやすいので、冬休み中も外出時はバッグに電池を入れて持ち歩くことを約束しました。実技では、自分の補聴器の結露を確認してエアパッファーで取り除いたり、補聴器や人工内耳の電池残量をチェックしたりしました。


今年は、弦楽四重奏のコンサートを開催していただきました。すてきな黒のロングドレスを着たお姉さんたちに、子どもたちの目はキラキラ。演奏が始まると、曲に合わせて身体を揺らしながら気持ちよさそうに聴き入っていました。
「さわって聴こう」という趣旨のとおり、バイオリンに触れる体験では、お姉さんたちに優しく教えていただきながら身体を通して楽器の音色を楽しむことができました。また、「踊る子ねこ」という曲では、ねこの鳴き声のような音にみんな耳を澄ませて、聞こえるとうれしそうに「ねこ」と言い合う姿が見られました。他にも、高学年の琴の演奏「さくらさくら」と四重奏の合奏、ピアノと四重奏の伴奏にのせて子どもたちが手話で歌う「スマイルスマイル」などバラエティ豊かな内容で、あっという間に終了の時間になってしまいました。
保護者の皆様にも多数参加いただき、みんなで心地よいひとときを共有した一日でした。


11月16日(水)、保護者7名と教員2名で伊達市保原町の「富士通アイソテック株式会社」の見学をさせていただきました。こちらの会社は、デスクトップパソコンやプリンタ、レジシステム等の製造を行っています。会社の概要を説明していただいたあと、工場内の見学をさせていただきました。製造ラインの不具合をランプや音楽で知らせるなど、「異常の見える化」システムを導入し、誰もが安全・スムーズに作業が進められるよう工夫しているとのことでした。
その後、20数年勤務されている聴覚障がい者の方を交えて、「仕事をしていく上で大事なこと」などについてお話を伺いました。会社には手話のできる人がほとんどいないので、コミュニケーションを図るためには筆談が中心であること、そのためには読んだり書いたりする力がとても大切であるということでした。総務部の方からは「会社側の求める人材」として、「言われたことだけをするのではなく、自分から意欲を持って仕事を見つけようとする人になって欲しい」というお話がありました。
「仕事に就く」ことは子どもたちにとってまだまだ先の話ですが、今から少しずつ積み重ねていかなければならないことはたくさんあるということを考えさせられた一日でした。


11月8日(火)に不審者対応訓練を行いました。講師として福島警察署の方やスクールサポーター及びボランティアの皆様のご協力を得て実施しました。第一部は、授業中に不審者が来た時の対応を練習しました。教師の指示に従って慌てることなく落ち着いて避難することができ、とても立派でした。第二部はボランティアの皆様の劇を見て、不審者対応の方法を学びました。子どもたちは、ボランティアの皆様の熱のこもった演技を真剣に見つめていました。代表の児童が不審者に会った時の対応を実際に練習し、知らない人とは距離をとって話をすること、「いかのおすし」の約束を守ることなど、子どもたちにとって大切な学びとなりました。
福島警察署並びにスクールサポーター及びボランティアの皆様お忙しい中、ありがとうございました。