福島校掲示板

小学校で「『聞くこと』『話すこと』について考えよう」の授業をしました。

 県北地区の小学校から依頼を受け、11月8日(火)に「『聞くこと』『話すこと』について考えよう」の授業を行っ

てきました。初めに、共生社会の実現に向けて考え、行動するきっかけになるように、「どんなかんじかなあ(文:

中山千夏、自由国民社)」という絵本の読み聞かせを行いました。次に、聴覚支援学校について知ってもらうため

に、学校紹介ビデオを見たり、学校クイズに答えたりしてもらいました。また、聞こえにくさの体験では、難聴のあ

る方の聞こえ方の疑似体験や条件をかえて言葉を聞き取る体験をしてもらいました。「まったく聞こえないことはな

いけど、何を言っているかがまったくわからなかった。」「聞きたい音と聞かなくてもいい音があって聞きとりづら

かった。」「しずかなのと、騒音があるのとは聞こえにくさが全然違う。」「音がゆがんでいた。」「しゃべる人の

顔を見ると聞きやすい」「場所によって聞こえ方がちがくて、話す順番があると分かりやすい。合図があると分かり

やすい。」等、たくさんの感想をいただきました。補聴器体験では、補聴器をつけていろいろな音を聞く体験をしま

した。「音がいつもよりはっきり聞こえた。」「となりの教室の音も聞こえる。」「いつも気にならない音が大きく

聞こえた。」「大きい音が鳴ると頭が痛くなる。」「耳って大事な物なんだなと思いました。」等の感想をいただき

ました。全体を通して、「誰かが話している時は、静かに聞く。」「ゆっくりはっきり話したい。」「声の大きさに

気をつけたい。」という感想が聞かれました。聞こえない・聞こえにくいということはどんな感じなのか、生活する

うえでどんなことに困るのか、これからの自分にできることは何か等、聞こえにくさの体験や補聴器体験等の実技を

通して考えてもらうことができたので、それらが今後の生活につながっていくように応援していきたいと思います。